親や兄弟から酷い虐待を受けた背景があり、強烈な自己否定がありました。過去に向き合える力が育つように、まずは日常生活の問題に向き合うことからサポートし、インナーチャイルドケアも混じえて、ご自身のポリシーを大切にしながら、自分を苦しめる考え方は手放していけるよう支援しました。カウンセリング開始から4年を経て、自己否定することはほとんどなくなり、うつ症状は消失しました。甲状腺機能亢進症などの数値も安定しています。現在は、虐待の経験に向き合うプロセスにあり、継続中です。
家族を病気で亡くしたことがきっかけで心を閉ざし、腹痛や腰痛が酷い状態でした。カウンセリングのなかで、家族の死を受け入れられず感情を抑圧していることや、自分を責めてしまっていることへの気づきを促し、しっかりしなくてはと抱え込んでしまう性格や、親が感情的だったため自分は抑えてしまうといった傾向についても、自分の感情を開放して話が出来るようにサポートを行いました。その後、体の痛みが消えていき、家族の死についても徐々に受け入れることができるようになりました。表情が柔らかく変わり、抑圧が体調不良につながっていたことをご本人も納得されました。半年程でカウンセリングは卒業となりました。
原因不明の慢性的な疲労感があり、自分自身が本当は何が嫌で、どのように生きたいかを見失っている状態でした。まずはご自身のなかにある欲求や実感を、カウンセリングのなかでしっかりと取り戻していきました。その後、手作り雑貨の販売を始めるチャレンジを行っていく過程で、動けない無気力な自分のことも否定せず、ありのままを認められるようになっていき、疲労感に悩まされることも減少し、改善へと向かっています。
一人でいる時に幻聴が止まなくなり不眠に悩まされていました。その奥にある感情をカウンセラーが引き出していくなかで、寂しいという気持ちがあること、そこから逃避してきてしまったことを自覚し、言葉にしていけるようになると同時に、幻聴がほとんど気にならない状態に改善。新たな資格取得に向けての勉強や、趣味を始めるなど、気持ちにも前向きな変化が起きています。
ポジティブ思考が強い一方で、その奥には、ちゃんとできなければならない、という強迫観念があることがわかり、カウンセリングのなかで、苦しい、不安などのネガティブな感情も出していけるようにサポートを行いました。そういった気持ちを表現できるようになり、ちゃんとできない自分も受容して、周囲に開示し、人に頼ることができるようになっていくプロセスを経て、症状が改善し、仕事に復帰できるまでに回復しました。
カウンセリングを重ねるなかで、対人恐怖が強く、人と繋がれない孤独感を抱えていること、自己否定が強いことが徐々にわかってきました。カウンセラーのアドバイスを元に、プライベートで対人関係を広げ自己開示していくなど、ご自身の既成概念を打ち破っていく取り組みを地道に積み重ねたことから、生活の質が向上し、自己肯定感が増して、体調不良が消失していきました。カウンセリング開始から約3年半の間に休職が2回ありましたが、現在は復職しており、再度休職してしまうのではないかという強い不安も無くなっています。
感受性が強く人の気持ちに敏感なため、感情のコントロールができず、自傷しては自己否定してしまったり、親に対して暴れたりと、振り幅も大きい状態でした。リストカット、OD(過量服薬)、不登校と保健室登校を繰り返していましたが、親、友達、先生からの理解を得ながら、カウンセリングを開始しました。ご本人へのカウンセリングだけでなく、カウンセラーと母親が毎回話す時間を取り、母親のケアとあわせて、本人を止めるのではなく見守れるように支援を行いました。本人が気づいていない気持ちや、やりたいことを一緒に見つけていき、肯定していくことによって、自分を客観的に見られるようになり、進学に向けて準備を進められるようになりました。
自分の弱さを責めてしまう傾向が強かったため、カウンセリングのなかで、他人と自分を比較してしまう癖があることに気づいていき、自分の弱さを認められるようにサポートを行いました。また、抑圧していた様々な感情を徐々に表現できるようになってからは、本来持っていたエネルギーを取り戻し、困難に立ち向かう意識に目覚めていきました。その後は自分の力で頑張ってみたいと仰り、1年半でカウンセリングは卒業となりました。
クラスメイトや家族との関係は良好で勉強も得意ですが、朝になると学校に行けなくなる時期が長く続き、当初は本人も理由が自覚できませんでした。学校に行けない間にアウトドアに興味を持ったことをきっかけに、学校生活以外の世界を広げていくことを支援しながら、母親とのカウンセリングも同時に行い、不安を解消しながら家族の中で問題を共有できるようにサポートしました。その後、約1年半のカウンセリングを経て、無自覚なまま良い子として振る舞っていて、本音を抑圧していたことをご本人が自覚できるようになりました。エリートコース以外の進路に抵抗を持っていましたが、心から行きたいと思える道に進学する方向に転換し、不登校である事実に抵抗があったことも、周囲の人に開示できるようになっていきました。当初は統合失調症の陽性症状がありましたが、カウンセリング開始後は発症しておらず、より自分らしく生きていくことを目的としたカウンセリングを継続しています。
躁鬱状態の心身の変化に対し、長年コントロールできずに苦しんでいました。また、子ど もに対して過干渉な母親になってしまうことにも悩んでいました。カウンセリングでは自 分自身が、支配的な両親との経験を経て刻まれた思いや感情を受け入れていけるようにカ ウンセラーがサポートしました。次第に、夫や子どもの意志や感情を尊重できるようにな るなど、ご自分の言動も変わっていき、服薬も不要となりました。現在は、夫もカウンセ リングを受けられ、夫婦間でのより親密で対等な関係を深められています。
思春期に摂食障害となり、通院や専門病院に入院するも、厳しい行動制限の経験が逆にトラウマになっていました。カウンセリングでは、偏ったボディイメージを修正して自分なりの美意識を持てるようにサポートしながら、過去の感情に向き合うことを進めていきました。そのなかで、両親から愛情を受けてきたことと同時に、厳格な父の影響が強く、辛い気持ちがあったことも認められるようになっていく過程を経て、抑圧が徐々に緩んでいきました。家族の理解に支えられながら、拒食の苦しさは減少しており、生活に喜びを感じられるように改善しています。
結婚に伴い実家を離れた後パニック発作に襲われ、電車に乗れない等、日常生活に大きな支障がありました。また、他者との距離の取り方に難しさを感じていました。カウンセラーが、抑圧してきたネガティブな感情や思いを受け止めていき、母親に自分の気持ちを表現できるようになるにつれ、等身大の母親を受け入れられるようになりました。また、幼少期のトラウマ体験についてもカウンセラーが共に受け止めることで辛い経験を乗り越えていきました。その後、生き生きと家事も仕事もできるようになり、友人と一緒の外出も楽しまれるようになり、カウンセリングを終了しています。